リファラル採用とは、社員の友人・知人などの人脈を活用した採用方法のこと。

リファラル採用が浸透してきた背景にあるのは、SNSの普及があるようです。人脈が見えやすくなったことにより、効率よくかつ便利に活用できるようになりました。

よく言うコネ採用とはどう違うでしょうか。

コネ採用とは社内の有力者、OB、クライアントなど、その企業に対し影響力を持っている人からの紹介です。そのため、採用試験や面接は形式的なものであり、紹介者との関係性を優先して採用することが多いようです。

一方、リファラル採用は通常の採用試験や面接を得て公平に採用されるので、必ずしも採用しなければならないというわけではありません。

リファラル採用のメリット

◆マッチしやすい

社員の友人には、同業・同職種の人も多いはずです。

その人の仕事ぶりをある程度わかった上で紹介してもらえるため、公募に比べると自社にマッチした人に出会える確率は高くなります。
また、応募者側は、SNSで情報を得たり、友人から話を聞いたりすることで、まったく見知らぬ企業に応募するよりも深く企業について知ることが出来ます。


◆ニッチな人材に会える

優秀な人材は、すでに組織の中でふさわしい仕事や処遇を得て、それなりに満足して働いていることが多いものです。
求人媒体による採用では応募が集まりにくいです。
そんな人材と接点を持てることは大きなメリットです。



◆コスト削減

紹介してくれた社員に奨励金を出すなど、リファラルならではの費用が発生することも多いですが、広告費や人材紹介会社の紹介フィーに比べればコスト削減になります。
奨励金は社員に対する処遇アップの一環と考えることもできます。



リファラル採用のデメリット

◆急ぎの採用には向いていない

「欠員が出たので来月までに採用をしたい」

中途採用にはこんなオーダーが多いかと思います。
このような緊急性の高い募集にリファラル採用は不向きです。
計画的に採用できる募集ポジションにする必要があります。



◆関係性に注意

リファラル採用は人と人との繋がりを活用した採用方法であるがゆえ、採用後の人間関係にも注意しておく必要があります。紹介者と候補者の関係を悪化させる恐れがあります。リファラル採用を利用する際は、そのことを十分に理解しておきましょう。

優秀な人材の獲得がますます難しくなる中、今後のリファラル採用は増加してくるでしょう。また定着させるには当然のことではありますが

・働きがいのある会社

・友人を紹介したくなる会社

となることが必要です。