配属ガチャとは皆様の想像通り新入社員が希望の部署や職種に配属されるかどうかわからないことを指した言葉です。
他にもいろいろ〇〇ガチャという言葉はありますが、ガチャやカプセルトイの仕組みから、主にSNSから発生したとされています。
「アタリ」「ハズレ」があるということですよね。
新入社員が希望通りに配属されないと「ハズレ」となってしまいます。
■「配属ガチャ」
となぜ言われてしまうのか
配属ガチャは前からあった制度です。
その昔、私が新入社員の時も総合職だったので「勤務地」「職種」も本配属の発表の時に始めてわかりました。
今でも覚えています。名前順で発表されますが私の前の同期が配属先を呼ばれたとき
グループ会社への出向で、知らない単語が出てきたので新入社員の私たちは、「何それ???」とザワザワしました。
その次が私の発表だったので鮮明に覚えています。
ちなみに私は希望通り「丸の内支店勤務」「コーディネーター職種」でした。
今でいう「アタリ」でした。
ちなみに私の前に配属発表された彼が「ハズレ」だったかというと数年はそのグループ会社で勤務していましたのでたぶんその彼も「アタリ」だったのだと思います。
ではなぜ今、「配属ガチャ」という言葉が注目されているのでしょうか。
◎新入社員のニーズが変化
近年、新卒学生は働き方改革や多様性により、ライフスタイルやキャリアプランを自ら決めたい傾向が強まっています。
学生は就職活動の準備として自己分析を行ったり、それを踏まえて自分はどんな仕事に向いているかを考えたりすること(仕事研究、職種研究)が、より進んでいます。その結果、就きたい仕事・職種に対してもより思いを強く持つ学生が増えている可能性もあると思います。
また「個人」「意味や価値を大事にする」傾向があります。よりマッチする環境を早期に見つけたい、合わないものにわざわざ時間をかけることはリスクという考える傾向もあると思います。
■「配属ガチャ」で早期退職
とならないためにどうすればいいか
採用にはコストがかかっていますので「配属ガチャでハズレたので退職します」とならないように対策をする必要があります。
・ジョブ型雇用の導入
「ジョブ型雇用」とは、職務内容や役割に基づいて人材を採用する方法です。
日本の新卒採用は一括で採用した後に配属を決めるメンバーシップ型雇用が主流でしたが現在は大手企業を含め内定時点で「初期配属を確約する」という動きも進んでいます。
・選考段階でミスマッチを防ぐ
選考ガチャでハズレたと思う、本人が「納得」をしていないということです。
選考段階で前もって「職種別のキャリアパス」や「仕事の流れ」なども伝えることが重要です。
・適正検査を元に説明をする
本人の希望も大事ですが、適正で判断することも事実あると思います。
適正検査などで得られたデータなどで、なぜその配属先を選んだか根拠を元に説明することも効果的です。本人が気づかない適正が発見できることもあります。
■まとめ
「配属ガチャ」での早期退職を防ぐためには入社後フォローがとても大切です。
「アタリ」の新入社員も、「ハズレ」の新入社員もその部署ではどのような能力を発揮できるのか、どのような点を評価しているのかなど、新卒社員自身が気づいていなかった適性を指摘することによって本人の納得感につながるかもしれません。
年齢の近い先輩社員がサポートする「メンター制度」なども利用して相談できる環境を整えていきましょう。