リテーナー型人材紹介をご存じでしょうか?
リテーナー型は、企業から求人の依頼を受けた時点で紹介手数料の一部を、着手金として請求します。 その後、人材が採用に至ったときに、残りの紹介手数料を再度請求する仕組みです。「リテーナー」という言葉が聞きなれませんが、英語で「retain(保持する)」という動詞から派生した言葉で、ビジネス用語としては「継続的な契約や支払いを伴うことで、あるサービスや人材の利用権を確保すること」を指します。
「ヘッドハンティング」と言った方がなじみ深いかもしれません。
欧米ではエグゼクティブサーチファームと言われています。

リテーナー型と対比されるのは成功報酬型の人材紹介です。
こちらは紹介した人材が採用された際に年収×〇%といった成功報酬フィーを企業から受け取っています。
人材紹介と言えばこちらの成功報酬型がメジャーですね。

◆人材紹介の人の探し方とは?◆

成功報酬型とリテーナー型の報酬の違いをご説明しましたが、人の探し方はどう違うのでしょうか?

※成功報酬型※
成功報酬型の紹介会社にすでに登録している人材の中からマッチングを行います。登録者はスキルや経歴、役職などを登録します。登録者が人材を募集している企業の求める人材像に近かった場合、人材会社から本人へ面接を打診するという流れです。

※リテーナー型※
リテーナー型の紹介会社はヘッドハンターがいてクライアントとなる企業の代理人として候補者へ電話やメールでアプローチを行い、その後、直接コンタクトをとって交渉を重ね企業への移籍を促していきます。

その情報件とは
1.リテーナー型人材会社が持つ独自のネットワーク

  1. 各社がリリースしている人事情報
    3.業界誌・新聞などのメディア
    4.特許情報
    5.イベント・セミナーの登壇情報
  2. 当該業界内や業界に詳しい人物からの評判
  3. SNS・インターネット上などの公開情報

成功報酬型とは探し方が異なりますね。

◆リテーナー型人材紹介の活用方法

ではどのような時にリテーナー型人材紹介を活用するのがいいのでしょうか?

① 採用難易度が高いポジションの採用
特殊な経験やスキルを持つ人材は、転職市場になかなかでてきません。企業が囲い込みを行っていたり、転職活動する前にスカウトされることがあるためです。
対象となる人材へ積極的にアプローチする「攻めの採用」が向いていると言えます。

② 経営トップ層などの採用
会社の未来を左右する人材を外部から採用するわけですから、データベースでは見えてこない経営手腕や周囲の評判も気になるところです。リテーナー型の人材紹介では、人材をさまざまな角度から慎重に分析してアプローチするため、適切な人材を紹介してもらえる可能性が高いと言えます。

③ 秘密裏に採用を進めたいケース
新規事業の立ち上げ要員の採用活動や、役職者のリプレイスメントしたい場合など求人サイトやスカウトサイトで情報を公開することもありませんので秘密裏に進めることが出来ます。
リテーナー型の人材紹介の候補者は守秘義務の約束を交わしたのちに企業と引き合わせとなるので慎重にスムーズに進めることができます。

割高な紹介手数料にはなりますが「事業を成長させるために新しい風を吹かせたい」という企業が、コスト以上の確実な効果を見込んでリテーナー型の人材紹介を活用するのもいいですね。