「ロールモデル」はご存じでしょうか?
ロール:Rolは「役割」、モデル:Modelは「見本」「規範」で、ロールモデルとは考え方や行動が他者の手本となる人物のことです。

■ロールモデルが注目されるのはなぜか?

近年は働き方が多様化しキャリアの選択肢も増えてきました。様々な選択が出来ることは社員にとってはメリットですがその分、自分で選択することに悩んでしまう社員もいます。
そこでローモデルを設定すると、どのようなキャリアに進んだ方がいいのか方向性が見えてきます。

■ロールモデルの効果とは?

▷キャリアプランを作りやすい
キャリアに迷ったときロールモデルが積み重ねてきた経験が参考になるため具体的に何をすればいいのか明確になり、キャリアプランがわかりやすくなります。

▷組織の活性化になる
組織の活性化とは社員が同じ方向を向き、コミュニケーションを相互に取り主体的に動いていくことです。
ロールモデルが社内にいる場合はコミュニケーションをとることで考えや行動パターンを学んだりします。
また、ロールモデルの社員はふさわしい存在になろうと行動するようになり、目指す社員も誰かのお手本になろうと行動し、相乗効果が生まれ、組織の活性化に役立ちます。

▷離職率の低下につながる
ロールモデルを設定することで成長やキャリアプランを参考にすることが出来ます。
「違うから退職しよう」と思うのではなく「この会社なら理想のキャリアを実現できる」という環境を作れば離職を防ぐことが出来ます。

■いろいろなロールモデル

ロールモデルは共通点を見つけやすいように複数いたほうがよいです。

・身近な人物(先輩・上司)

あまりにもハイパフォーマーをロールモデルにしてしまうと「元々持っているものが違うから…」と思ってしまい参考にならないケースがあります。
努力をすれば目指せると感じられるような人物にしましょう。

・歴史上の人物や有名人

先ほどはハイパフォーマーでは参考にならないとお伝えしましたが、例えば歴史上の人物や有名人の「考え方」「言動」をとると共感できるところもあると思います。

・女性のロールモデル

なぜ女性のロールモデルを設定するかというと結婚や出産、育児などライフイベントの時に不安に思うことがきっとあるからです。男性も育児に参加をするなど少しずつ変わってきましたが産後の職場復帰など悩んだ時に参考になるロールモデルがいると勇気をもらえます。

■まとめ

ロールモデルを設定するとキャリアが描きやすくなり、人事が企画する研修内容のより具体的に何が必要なのか見えてきます。
また採用を行う時もどういう人物に採用したいのか具体化してくるのではないでしょうか。
ぜひ多くの社員の参考になるロールモデルを設定していきましょう。