株式会社学情は2026年8月26日、2027年卒採用に関する企業調査の結果を発表しました。調査期間は2026年6月1日~19日で、全国の企業採用担当者618人から回答を得ています。調査結果から、27卒採用では従来の「3年生の3月」を起点とする採用スケジュールから、インターンシップ等を経て年内に選考・内々定出しを行う“分散型”へと変化していることが明らかになりました。

■ES受付開始は「3年生の3月」が最多も、年内開始の企業が増加
新卒採用の早期化が進むなか、企業の採用開始時期は、学生との接点をどの時期に確保し、どのように母集団形成から選考、内定承諾までつなげるかという戦略上の重要なテーマになっています。多くの企業にとって、従来は「3年生の3月」が採用活動の大きな起点となっていましたが、インターンシップを起点とした早期選考が広がるなか、その構図は変わりつつあります。では、27卒採用では企業の採用スケジュールにどのような変化が起きたのでしょうか。
調査によると、「エントリーシート(ES)の受付開始時期」については、「3年生の3月」が19.1%で最も多かったです。ただし、前年からは10ポイント近く減少しています。一方、「3年生の10月」が14.4%、「同12月」が13.9%となり、年内にESの受付を開始する企業も増えているようです。
なお、2026年卒採用では「3年生の3月」が突出していたのに対し、27卒採用では「3年生の10月」、「同12月」、「同3月」に山が分かれる形となりました。この結果について学情は、インターンシップ等からの早期選考も今回の数字に含まれるとしており、夏季インターンシップ等を経て10月、秋のインターンシップ等を経て12月にES受付を始めた企業が多かった可能性を指摘しています。採用広報解禁時期を一つの起点とするのではなく、インターンシップ等を通じて早い段階から学生との接点を持ち、その後の選考へつなげる企業が増えているとみられます。

■面接開始は「3年生の10月」が最多に
27卒採用で特に大きな変化がみられたのが、「面接などの選考開始時期」です。最も多かったのは「3年生の10月」で13.4%。続いて「同3月」が13.2%、「同12月」が13%となり、3つの時期がほぼ同じ水準となりました。前年は「3年生の3月」が突出していたことから、27卒では採用活動の開始時期が大きく分散したといえます。
さらに、1~2年生の時期も含めて「3年生の12月まで」に選考を開始した企業は56.1%と、6割近くに達しました。一方で、「3年生の3月」や4年生以降に選考を始める企業も存在していました。このことから、採用市場全体で一律に前倒しされているのではなく、早期に選考を始める企業と従来型のスケジュールを維持する企業に分かれ、採用活動の早期化と長期化が同時に進んでいる状況と考えられます。

■内々定出しのピークは「3年生の12月」に。年内の人材確保が加速
採用スケジュールの変化は、「内々定出しの開始時期」にも表れています。最も多かったのは「3年生の12月」で18.5%。次いで「同3月」と「4年生の4月」がそれぞれ15%、「3年生の1月」が12.3%、「同2月」が8.3%となりました。
なお、前年は「3年生の3月」が最多で、「同12月」がもう一つのピークとなっていましたが、27卒ではこの2つの山が入れ替わる形となりました。内々定出しのピークが3ヵ月前倒しされたことになります。学情によると、この背景には人材獲得競争の激化があると考えられるとのこと。インターンシップ等から早期選考につなげた企業が、年内の段階から内々定を出して人材を確保しようとする動きが広がった可能性があるようです。
「3年生の3月」を待って一斉に選考を始める従来型の採用から、夏から秋にかけてのインターンシップ等を起点に、年内の選考・内々定出しまで進める採用へと変化しています。27卒採用では、企業側の採用活動そのものが大きく変わったといえそうですね。
出典:企業の採用スケジュール、一気に早期化し「3年生の3月一斉スタート」の時代終わる。「夏秋インターン等→年内選考・内々定出し開始」が主流に【27卒振り返り調査】|PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001567.000013485.html