どの業界も人材不足。採用基準を緩くして採用活動をしているのが現実です。
さらに若手の採用となると競争も激しくなります。そんな超売り手市場の中で「若害」という言葉が出てきました。

■若害とは…

若手社員が自分本位な言動で周囲に悪影響を及ぼしている状態を指します。
何度教えても仕事を覚えようとしない、ちょっと指摘するとすぐ席を外す……などなど
新人のうちは失敗と反省を繰り返しながら、仕事を覚えていくものだとわかっていても、態度や行動次第では目に余る場合もあります。

・叱られることに免疫がなく攻撃されたと受け取る
・ミスをしたら「教えてくれなかった」と責任転嫁する
・仕事よりもプライベート重視

すべての若手がこのような考えではありません。目立ってきたという方がいいかもしれません。
若害は価値観や社会背景の違いもあると思います。
「会社に尽くす」「我慢してでも続ける」「お客様は神様です」という考え方から、「プライベート重視」「自己実現」「働きやすさ」「〇〇ハラスメント」という価値観に変わってきました。
今回は若手社員にフォーカスしていますが、いままでもこのような考えの人はいましたよね…

■対策は何があるか

問題の原因はほとんどがコミュニケーション不足だと思います。若手に配慮しすぎて放置しておくと会社や上司・先輩に不信感を持ってしまい早期退職につながってしまうかもしれません。せっかく採用活動をしたのに早期退職をしてしまっては意味がないですし、お互い辛い思いをしてしまいます。
ではどのような対策があるでしょうか？

◎相手に伝わっているか確認
どんな意義があり、いつまでに、どんな作業をして、どのような成果物が欲しいのかしっかりと伝えましょう。

◎研修やOJTの再構築
「見て覚えろ」ではなく「どう見ればいいのか」「それなぜ必要なのか」を伝え、共通言語を持ちましょう。

◎効果的な𠮟り方
注意やアドバイスはまずは褒めるところから。「ここが良くできている」と褒めたうえで「ここを改善したらもっと良くなるよ」とアドバイスをすると受け入れてもらいやすくなります。

■まとめ

「老害」も「若害」も、結局はコミュニケーション不足、理解不足が生んだ言葉にすぎません。
コロナ化があり、リモートワークがあり、WEB会議があり、様々仕事のやり方が変わり、価値観の違いも出てきました。
相手に理解をしてもらう、共通認識を持つというのは人間関係においても難しいことだと思いますが、お互いが気持ちよく働けるように色々とチャレンジをしていきましょう。