今回は、中途採用の面接の進め方について今一度、おさらいをしていきましょう。面接に慣れている方は、自社及び自身のチェック用として、まだ少し不安のある方は、理解を深めていただければと思います。

■事前準備

・応募書類(履歴書、職務経歴書等)
 応募書類を読み込み、書類選考での評価点を事前確認する 
・求人内容資料(求人票など)
 今回の求人内容をもう一度確認する 
・会社や仕事内容を説明する資料
・処遇や待遇などの資料
※上記2点はお渡しできればなお良いですね。

■知りたい事に答える

まずは応募者が知りたい事に先に答えます。
ここで今回の求人に対する理解度なども確認できますね。
応募者が十分理解するまで丁寧に対応します。(約15分)

①応募のお礼 
②アイスブレイクを兼ねた自己紹介 
③書類選考を通過したポイントについて会話 
③応募者が今回の求人について興味を持ったところ、また気にしているところをヒアリングする 
④不明点や疑問点があれば、ヒアリング後に回答し、今回の応募職種についての情報をあらためて説明する 
⑤知りたい情報についての再確認&質疑応答

■応募者を理解する

応募書類をもとに、応募の動機や経験・スキル、希望条件、キャリアプランなどを理解していきます。(約30分)

①転職理由を確認する 
②応募者の今後のキャリア、志向を確認する 
③自社の募集内容(求める人材像)と今後のキャリアや志向が合うのかを確認する 
④合っているようであれば、応募者が今回の仕事ができそうかを今までの経験やスキル、資格などをもとに確認する 
⑤応募者が転職に求めるものが自社で叶うのかお互いに確認する

■マッチング度を確かめる

応募者の希望&志向と自社の採用条件のすり合わせ、また他社の選考状況などを確認します。(約5分)

①現在の年収 
②希望年収、処遇&待遇の希望 
③他社の選考状況と入社決定の優先順位(現時点での自社の順位も聞いてよい)
④入社可能時期

■今後の選考スケジュール

最後に、本日の結果ご連絡予定日と今後の選考スケジュールについて説明してください。(約5分)

①本日の結果ご連絡予定日 
②次の選考へ進む場合の次回以降の選考スケジュール 
③次回へ進んでほしい人材なら次回の選考内容や心構えなどをアドバイスする 
④面接のお礼

通常、面接では「転職理由」や「経歴」など、面接官側が先に質問される場合が多いかもしれません。
でも今回ご紹介したように、まず応募者が知りたいこと、疑問に思っていることを丁寧に回答していくと、お互いの距離が縮まり、話しやすさも生まれることで、好印象にもつながりやすいと思います。
この手順も一度、チャレンジしてみてください。
以上、お読みいただき、ありがとうございました。