第二新卒採用を実施している企業は大手企業も中小企業も増えてきています。

「新卒採用で計画していた人数を補いたい」

「新卒採用でイチから教育する制度整っていないが若手人材を採用したい」

「新卒採用で入社をしたが退職してしまったため欠員補充したい」

「仕事の実績があるので活躍できるかどうか判断でき、新卒採用よりリスクが少ない」

と、採用に踏み切る理由は様々です。

転職がすることが当たり前となっており新卒採用で入社をした人の約3人に1人が退職を考えていると言われている時代。全体的に多くの人が転職を経験しています。

第二新卒とは新卒のように明確な定義がないですが、一般的に学校を卒業してから3年以内に転職をする人材を指します。ただ企業によって29歳までの人材を第二新卒枠に入れて選考をしているところもあります。

◆第二新卒のメリット

・ミスマッチのリスクが低い

「一度社会人として働いてみたからわかる」というのが新卒採用と大きな違いです。

候補者自身も会社とは、仕事とはが体験できていますし、採用担当者側もその働いた成果によって判断が出来ます。

・社風に溶け込みやすい

社員は勤続年数が経つにつれて、勤めている企業の社風にどんどん染まっていく傾向があります。実績や経験が長いほど新しい文化を受け入れにくくなる、という点で第二新卒者の方が溶け込みやすい傾向にあります。ただ人によります。年齢は傾向なだけなのでよく面接で見極める必要があります。

・新卒採用のスケジュールが被らない

新卒採用は一般的に一括採用ということもあり、採用スケジュールはある程度決まっています。最も忙しい期間は3月頃から内定出しの6月頃でしょうか。しかし、第二新卒は中途採用と同じなので通年採用となります。また入社も4月と決まっているわけではないので入社手続きも煩雑になりにくい。時期が被らないというのは重要なことです。

◆第二新卒のデメリット

・スキルにバラつきがある

例えば複数人同時採用をしたとします。業界、業種、勤務年数が異なるのでスキルにバラつきがあるのは当然です。第二新卒だから教育しなくても大丈夫。そんなはずはありませんので一定のビジネスマナーは理解しているとして、しっかりとフォローをしていきましょう。

・早期退職の可能性がある

本人が「退職をしよう」と決断し、行動した実績があります。次も何かあったら早期退職をしてしまうのではないか。以前、私も第二新卒採用をしているとき、このポイントを一番重視して面接をしていました。何のスイッチが退職という結論になるのか面接での見極めが必要です。

◆第二新卒を成功させるために

第二新卒の採用を成功させるためには面接での見極めが重要です。

・入社の意思が高いか

・一緒に働いて見たいと思う人物か

・社内に溶け込めそうか

この点を重点的に確認する必要があります。

これは新卒採用でも中途採用でも同じことがいえると思いますが、社会人経験が少なく、社歴も少なく、経験が浅い第二新卒だからこそのポイントです。

第二新卒向けの求人サイト、第二新卒向けのエージェントなど様々手法があります。

新卒採用では出会えなかった層とも出会えるチャンスでもありますので、第二新卒採用をうまく活用してみてください。