東京商工会議所(東京都千代田区)は4月8日、企業の人手不足解消を支援するため、人材の確保と採用を目的とした、会員限定のプレミアムサービスを開始しましたので、ご紹介いたします。

https://www.tokyo-cci.or.jp/person/adoption/premium-service/

■人材確保・採用をサポートする連携6社のサービスが会員優待価格で提供

大手人材サービス提供事業者6社と連携し、人材の確保・採用に資するサービスに会員限定の優待を付けて提供すると発表しました。対象人材は新卒をはじめ、即戦力やミドル・シニア、パート・アルバイトまで幅広くカバー。大企業から中堅・中小企業の多岐にわたる採用ニーズに応えるサービスとなっています。
「人材支援プレミアムサービス」で連携した企業と求人ブランド名は、以下の通りです。
・学情(あさがくナビ、就職博、Re就活)
・キャリタス(キャリタスUC)
・ディップ(dip、バイトル、バイトルNEXT、バイトルPRO、はたらこねっと)
・パーソルキャリアコンサルティング
・マイナビ
・リクルート(リクルートエージェント)

■14のサービスで合同説明会からインターンシップ、人材紹介をサポート

会員企業は、連携企業6社が運営する就職情報サイトや、提供する人材紹介サービス、求人広告、合同会社説明会など14のサービスを、優待価格で利用できます。
ラインナップには、人手不足の解消・人材採用に関する、以下のような課題を解決する多様なサービスが挙がっています。
*新卒者に自社をPRしたい
*学校を通じ学生に採用関連情報を届けたい
*合同会社説明会に出展したい
*インターンシップなどの参加者を募集したい
*ミドル・シニア人材を紹介してほしい
*第二新卒・若者など、即戦力人材に自社をPRしたい
*社会人経験のある人材を紹介してほしい
*幅広い人材に自社をPRしたい
*契約社員、パート・アルバイトを募集したい

たとえば、2025年卒業予定などへの採用情報を掲載する「マイナビ2025」では、約3万社の掲載企業の中から、学生の発見率を高める有料オプションを無料で提供するようです(掲載は別途料金)。
また、合同会社説明会「就職博」東京のブース出展費用が10%オフで利用できます。「就職博」は東京商工リサーチ調査で、就職イベント来場者数2年連続1位を獲得しています。

「人材支援プレミアムサービス」で提供されるサービスの一例

■新卒採用に苦戦する企業がいる一方、25年卒の半数は内々定獲得済み

東商は、中小企業では「3社に2社が人手不足」(日商・東商調査)である、と言及。帝国データバンクの調査レポートでは、人材確保が困難な中小企業を中心に、「人手不足倒産」が、高水準で推移していく可能性があると懸念しています。
マイナビが企業を対象に実施した2025年卒採用予定の調査では、約4社に3社が「採用が厳しくなる」と予想。「新卒学生全体の数が減っていること(70.8%)」「新卒採用をする企業が増えていること(53.1%)」が上位となり、少ない新卒学生を奪い合う状況が生まれていると分析しています。
東商も、「売り手市場」により新卒採用に苦戦する企業が多いと指摘。マイナビの3月実施調査でも、25年卒予定の半数が、すでに内々定を獲得していることが明らかになっております。なお同調査では、内々定保有者のうち6割近い学生が、就職活動を継続する意向を示しています。引き続き、様々な施策を検討・推進していきましょう。