「面接官によって評価が全然違う……」

採用担当者の方なら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。

ある面接官は「ぜひ採用したい」と評価している一方で、別の面接官は「今回は見送り」と判断する。面接官によって評価が分かれること自体は珍しいことではありません。

しかし、評価基準が面接官ごとに大きく異なる状態が続くと、本来採用したい人材を逃してしまったり、選考に一貫性がなくなったりする可能性があります。

では、どうすれば面接官による評価のばらつきを減らせるのでしょうか。

まずは「採用基準」を明確にする

評価がバラバラになる原因の一つが、「どんな人を採用したいのか」が面接官によって違っていることです。

たとえば「コミュニケーション能力が高い人」という条件だけでは、人によってイメージする人物像が異なります。

「相手の話を正確に理解できる」「自分の考えを簡潔に伝えられる」など、具体的な行動や能力まで落とし込むことで、評価しやすくなります。

評価項目をそろえる

面接官によって質問する内容や重視するポイントが違う場合も、評価に差が出やすくなります。

そこで、面接前に「必ず確認する項目」を決めておくことが大切です。

たとえば、

・これまでの経験
・仕事への考え方
・必要なスキル
・入社後に期待すること

など、共通の評価項目を設定します。

面接官が変わっても同じ項目を確認できれば、候補者を比較しやすくなります。

「印象」だけで判断しない

面接では、「感じが良かった」「話しやすかった」といった印象も評価に影響します。

もちろん人柄を見ることは大切ですが、印象だけで判断すると、面接官によって結果が変わりやすくなります。

「なぜその評価にしたのか」を、具体的な発言や行動とセットで記録することを意識しましょう。

面接官同士で振り返る

評価基準を作って終わりではありません。

実際の面接結果を振り返り、「なぜこの評価になったのか」「面接官によって判断が分かれた理由は何か」を確認することで、評価基準そのものを見直すこともできます。

面接官による評価のばらつきを完全になくすことは簡単ではありません。

だからこそ、「誰が面接しても、できるだけ同じ基準で評価できる仕組み」を作ることが、採用の質を安定させるポイントです。

採用担当者だけでなく、面接に関わる社員全員で採用基準を共有するところから始めてみてはいかがでしょうか。