リファレンスチェックをご存じでしょうか?
主に中途採用の時に書類に書かれている職務遂行能力や性格などが事実と合っているかを確認することです。特に欧米や外資系企業で盛んにおこなわれています。

応募書類や面接での情報をもとに選考を行っていますが、実際に一緒に働いてみないと分からないことはたくさんあります。そのため、前職の上司や同僚、部下に求職者を確認し、応募書類や面接の内容に相違がないか、自社で活躍できる人材であるか、自社にマッチした人材であるか、などを事前に確認をします。

◆リファレンスチェックの目的

・ミスマッチを減らす

→リファレンスチェックを行うメリットは、採用時のミスマッチを減らせることです。採用した際に、スキルが足りなかった…、社風に合わなかった…、というケースを防ぐことが出来ます。

・職歴・経歴を検証

→求職者本人が書類に記載し、面接で自己アピールをする。それは選考、面接では当たり前のことですが、実績やスキルが本当かどうか、確認することが出来ません。

・客観的な意見を得られる

→求職者のことをよく知る第三者に協力してもらうため、客観的な意見が得られます。通常の選考で得られる情報は、求職者による主観的な情報です。求職者が自身の成果だと感じてアピールしていることも、第三者から見ると、違う解釈になることがあります。

私も面接の時「周りからどういう人だと言われますか?」とよく質問をしていました。

これも第三者の意見が聞きたかったからです。しかしこの質問も本人にしていますので本当に第三者の意見かどうかはわからない。

・入社後の活躍を想定

→求職者をより深く理解するメリットは、採用時だけではなく入社後にもあります。それは入社後の人材マネジメントに活用できることです。

求職者の強みや弱み、コミュニケーションの取り方、成果を出しやすい条件といったより多くの情報を勤務する前から集められます。これらの情報は、入社後の配属決めに役立ちます。

◆リファレンスチェックの注意点

・応募者本人の同意を得る

→リファレンスチェックで最も重要なのは、求職者の同意をきちんと得ることです。本人の同意のもとで実施しなければ、個人情報保護法に抵触して違法になります。採用担当者の方なら個人情報の取り扱いについて敏感に業務をされていると思います。

・目的や意図をしっかりと説明する

→リファレンスチェックは、欧米では一般的ですが、日本国内ではまだそれほどメジャーではありません。そのため、十分な説明がないと、リファレンスチェックを知らない求職者や不慣れな求職者からすると、不安に感じてしまいます。

・採否の決定は慎重に

→客観的な情報とはいえ有利になるようにオーバーに話してしまうケースもあるはず。結果は鵜呑みにせず慎重に行いましょう。

◆リファレンスチェックのやり方

推薦者を探す方法として、求職者自身がリファレンス先(推薦者)を指定することがあります。仕事で関係性が深い上司、2名以上が推薦者になることが一般的です。

どのように推薦者を探すのか。

いままでは直接企業が電話やメールをしたり、調査会社に委託をしたり、ということがありましたが、今では専用のシステムも出ています。システムを使うと採用担当者の負担も経験されますし、導入してみようという気にもなりますね。ぜひチェックしてみてください!