昨今の採用市場において、取り入れる企業が急増している「採用広報」。
自社の魅力をアピールできるだけでなく、求職者とのマッチ度を高めたり、早期離職を防止したりなど、採用活動の効率化が期待できます。

◆採用広報とは?

採用広報とはその名の通り、自社が求める人材を採用するために企業が行う広報活動を指します。混同されやすい言葉として「採用マーケティング」という言葉があります。
採用マーケティングとは、マーケティングの手法を取り入れた採用活動全般で、いわば求職者に自社の魅力を訴求して入社意欲を高めてもらうための仕組みづくりです。採用広報は求職者の認知獲得や動機付けを目的とした情報発信となるので採用マーケティングの一環として採用広報があるという位置づけです。

応募者の情報収集がデジタルに移行したこともあり採用広報は必要不可欠になっています。

◆採用広報の進め方

SNSをやらないといけないのは分かっている。それだけで始めてしまうとどんどん更新が後回しになり古い情報しかない会社の採用ページになってしまいます。
そうならないためにもまず決めておかなければいけないことがあります。

「何のために情報発信するか」

Case1: 応募者が少ない
→この場合はどのような会社でどんなミッションを持っていてどんな事業をしているんだ
ということをまず一番に伝えていきましょう。
製品やサービスの紹介、数字でみる会社説明なども効果的です。

Case2:ミスマッチを減らしたい
→この場合はどのような社員が活躍しているかインタビューを行ったり、社員の業務内容や1日のスケジュールを伝え認知度を上げていきます。
福利厚生やオフィス風景なども加えていくといいでしょう。

◆KPIを決める

採用広報の目標は、「認知度を上げたい」「企業理解を深めたい」など、定性的であるうえに、効果が実感できるまで時間がかかります。

そのため、モチベーションを維持しつつ継続的に取り組むためには、定量的で明確な目標となるKPIの設定が必須です。

長期的な目標
・応募者増加
・面接者増加
・内定承諾率
・入社後の定着率

短期的な目標
・PV数
・フォロー数
・視聴数

本来の目的は長期的な目標なのですが、採用広報を始めてすぐに応募者が増加した、という結果が見えにくく、そうなるとモチベーションが保てず継続が出来なくなってしまいます。
よくあるのが目の前の業務に追われてしまい、SNSの更新が後回しになってしまうということです。
必ず短期的な目標も設定をして定期的に投稿の見直しを図りながら「継続」していきましょう!