働き方改革という言葉は浸透をしていますが、その中の「ワーケーション」という働き方はご存じですか?
◆ワーケーションとは?
ワーケーションとは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた言葉です。テレワークなどを活用し、観光地やリゾート地などで仕事をしながら、休暇も楽しむというものです。
これだけだと「えっ」となると思いますが、
例えば、帰省先や旅行先などで仕事をする。というのも一例です。仕事の仕方としてはテレワークの一面もありますが、大きく異なるのは仕事と休暇と組み合わせた働き方です。
または部署やチームでリゾート地へ行き、仕事をしながらメンバーとの旅行を楽しむということもあると思います。
◆ワーケーションが注目されている理由
2020年7月の観光戦略実行推進会議で、政府から、ワーケーションなどを推進する方針が示されました。ワーケーションの発信の背景には、新型コロナウイルスの影響で厳しい状況にあった観光関連産業を支援する、観光庁主体の政策「Go Toキャンペーン」があります。
さらにフリーランスという働き方も多くなってきているので、ワーケーションの認知の向上を後押ししているといえるでしょう。
◆ワーケーションの事例
・国内旅行の間、数日は仕事を行う
・近場のホテルに宿泊して日中は仕事をして、それ以外はホテルでリフレッシュする
・家族で帰省をして日中は仕事をする
などなど。
出社することが「働く事」と思っていた時代では考えれないですが、
テレワークが出来る業務でインターネット環境が整えば現実的なことだと思いますね。
◆ワーケーションのメリット
・生産性の向上が見込める
ワーケーションは休暇の合間に働く事になるため限定した時間に集中して取り組むことになるので生産性が向上する効果が期待できます。またいつもと違った環境にいることで刺激になり、モチベーションが上がったり、新しいアイディアが生まれたりすることがあります。
・人材採用のアピールポイントになる
多様な働き方が出来るというのは求職者にとっては魅力です。ワーケーションを導入したことにより有給取得率が上がれば、それも求職者にとっては魅力となります。
・ワークライフバランスを実現できる
ワークライフバランスとは、仕事とプライベートのどちらも充実させることです。休暇を楽しむことと仕事を進めることでバランスを保つことが出来ます。
◆ワーケーションのデメリット
・仕事環境が大事
インターネット環境が整っていることもそうですが、パソコン作業が出来る椅子と机、電源の確保などの環境が整っていることが結構大事です。事前に環境が整っているか確認が必要です。
・勤怠管理やセキュリティ対策
ワーケーションで重要なことは、勤務時間とそうではない時間の区別をしっかりつけることです。「サボっているのでは…」と思われないような連携が必要です。
さらにセキュリティ対策も重要です。パスワードの設定・管理や、社内ネットワークに接続するデバイス、ソフトウェアのインストールなどについてルールを設ける必要もあります。
・ワーケーションに向かない人もいる
オフィス環境以外で仕事をするのが苦手な方、自分で業務スケジュールをたてるのが苦手な方、いつもとは違った環境で仕事モードになれず生産性がガクっと下がってしまう方などもいると思います。そもそもテレワークも向いていないかもしれないですね。
◆まとめ
自立的に働き方を選べたり、生産性が向上したりと、ワーケーションにはさまざまなメリットがあります。社員の選択肢を増やして仕事への満足度を上げるためにも、ワーケーション導入に向けた適切な準備を進めましょう。