みなさんは、オンライン面接時にどのような資料を準備していますか? 
新卒採用であれば、面接前にオンライン会社説明会を行ったり、事前の採用パンフレットの配布や動画配信などで、自社の情報を幅広く提供しているケースは多くみられます。
一方、中途採用の場合はいかがでしょう?
その点をお伺いしてみると、応募者から事前のリクエストがあれば別ですが、自ら情報取集はしているだろうと思われて、面接に臨まれているケースも結構、見受けられます。
しっかり企業研究もせずに、面接に出席している時点で、NGというみなさんも多数いらっしゃるでしょう。
しかし採用したい方にとっても、面接時に活用する資料は、入社の意思を決める最後の一押しになることも多いのです。
面接時の資料は、採用成功の強い味方になってくれますので、ぜひ準備しておきたいものです。
では具体的に、どんな資料を用意すれば効果的なのかをご案内していきます。

□会社紹介

会社の紹介資料は、会社で作成した資料をそのまま使用している方が多いと思います。
しかし中には、数値などの変更点を都度、口頭で訂正されている方もいらっしゃいます。これでは応募者にも「?」が浮かびます。
会社紹介資料は、自社の魅力が相手に伝わるよう代表者や社員、自社サービスの紹介などを盛り込んで作成してください。
2、3分で説明できるボリュームで十分ですが、ご利用時は常に最新版を活用しましょう。

□業務内容説明

応募者が、まず具体的に知りたいことは「どのような仕事をするのか?」ということです。
同業界で活躍されている方なら理解がスムーズですが、未経験の方にも理解が進むポイントをいくつかご紹介します。

・タイムテーブル
 応募職種で現在活躍されている社員の1日や1週間のスケジュールがわかると、自己投影しやすく、かつ仕事に対する具体的な質問も出やすくなります。

・求められる目標設定やノルマ
 働き始める際には、どの程度の目標値やノルマが設定されるのだろうか?
自分にとって、どれくらいハードなものなのだろうか?といった具体的な不安は、付きまといます(自信満々な方は別として・・・)。
すでに求めるものがあるのならば、どのような手順で目標設定され、どれぐらいの期間でチャレンジするのか。
また達成するための手順や注意点などもポイント説明頂くと、覚悟や理解も深まることでしょう。
働く上でどのようなことが待っているのか、やりがいは感じられそうか。応募者のマインドを確認することができますね。

・入社後半年間の業務
 面接時間に余裕があれば、入社後、最初に経験する業務でどのようなことで、どんな課題が待ち受けているかも説明してください。
そうすることで、入社後に即行動するイメージが共有できるだけでなく、そのハードルが超えられそうかという自問も含め、仕事への理解が深まりますね。
業務内容に関しては、会社によっては職種・部署が多い場合には、すべて資料を準備するまではできないこともありますね。
そのような時は、口頭での説明に切り替え、実際に使われている資料をもとにお話をしていただいても良いと思います。
みなさんが感じる「難しさ」などを正直に伝え、得られる喜びなどもお話しすることで、働くイメージを共鳴してもらいたいと思います。

□キャリアアップのしくみ

転職後、自身のキャリアにはどんな可能性があるのかを知っておきたいですよね。もちろんその人の行動結果や成果によって、変わっていくことは承知の上です。
ただ「長期的に働ける会社なのか?」「キャリアアップはどのように可能なのか?」を考える際には、非常に重要な要素となります。
3年後、5年後にはどうなっているか、どんな経験が得られるか、といった可能性を示してくれるとありがたいものです。
ご本人の志向もありますから、キャリアの選択肢が複数あると、意欲のある応募者にとっても非常に魅力的に写りますね。
キャリアのステップアップ資料があると、非常にイメージもしやすく便利です。

今週はここまでです。次週に続く!