みなさんが学んだことの中で記憶に残っていることや役に立っていること、今現在も通用していること=仕事力についての第4弾「プロフェッショナル・ビジネスマインド」編の最終回です。

■フォロワーシップを発揮する

リーダーシップは上に立つ立場の人が発揮するもの。
では若手のみなさんは?
そんなあなたでも今すぐできること。
それが「フォロワーシップ」です。
リーダーがある提案をしたとき、あなたができることは何でしょう?
例えば、その提案に賛同すること。
間違ってはいけませんが、提案を丸呑みするイエスマンになれということではありません。
イエスマンには自主性はありませんが、フォロワーシップのある方は、提案を理解し、それを実現するために自分で賛同の意見を示して、周りにも参画を進めることができます。
最初に提案するのはリーダーの役割ですが、実現のために率先して自主的に動くのがフォロワーシップなのです。
全体的な動きや流れは、リーダー一人から生まれるものではありません。
リーダーと同じくらいに、最初のフォロワーも大事なのです。
もちろん若手はリーダーを選べませんから、気の合わない人につくこともあるかもしれません。
それでも部分的には、賛同できるところ、盛り立てられるところがあるはずです。小さなことでも良いので、フォロワーシップをあなたが発揮すること。
そうすれば、きっとチームは一体になっていくことでしょう。
「よきチームには、よきフォロワーがいる」ですね。

■チームワーク

ここでは、おさらいの意味も込めてお話しします。
チームワークは分業です。
メンバー全員がそれぞれの価値を発揮して、プロジェクトに貢献する。
誰が欠けても成功はしません。
それぞれにしかできない役割をそれぞれが担って、チーム全体の勝利に向かっていくことですね。
ですから、まったく同じ役割をする人は2人もいらない。
簡単なことでもいいので、今の自分の能力で、チームに貢献できる分野を考えることが大切です。
難しいことでなくてもいいのです。
選考の集計分析だったり、辞退理由・NG理由をまとめてみたり、面接前フォローをたくさん対応したりと、チームに貢献できる分野を探していくのです。
間違っても、他者と同じ分野で、自分の弱点を埋めて対応していこうということを優先してはいけません。
これができない、あれもできないではなく、まず自分が得意なこと、できることを起点に役割を考えてみましょう。
全員が違う分野・役割で価値を発揮できるプロフェッショナルなチームワークを構築していきましょう。

長きにわたって「学ぶ仕事力」をお届けしてきました。
お読みいただいてありがとうございました。