新型コロナウイルス感染症拡大により大手企業が希望退職を募集するというニュースをよく目にします。今回は再就職支援サービスついて紹介したいと思います。

◇再就職支援サービスとは?

再就職支援サービスとは企業がやむをえず人員削減を行うとき、人材会社(再就職支援会社)に退職者の再就職を支援するサービスです。

再就職希望者はサービスに登録することで、再就職先を紹介してもらうことができます。

◇再就職支援サービスと人材紹介サービスの違い

再就職支援サービスと人材紹介サービスは企業と求職者をマッチングさせるという点では同じですがビジネスモデルが異なります。

【人材紹介サービス】

求人がある企業→人材紹介会社に依頼→求職者を紹介→採用

●成功報酬型で採用が決定すると「求人がある企業」が紹介手数料を支払います。

●求職者は自分自身で人材紹介のサービスに登録する必要があります。


【再就職支援サービス】

希望退職を募集している企業→人材紹介会社→求人がある企業に求職者を紹介→採用

●希望退職を募集している会社が再就職支援会社に委託費用を支払います。「求人がある企業」は紹介手数料を払いません

●求職者は退職が決まった際に同意すれば、自動的に支援が始まります。

◇再就職支援サービスを導入するメリット

・再就職希望者に良い就職先を案内出来る

再就職支援サービスによって新しい就職先が見つかり、生活基盤を取り戻せば、退職者もまた前向きに人生をスタート出来ます。

・人事部の負担の軽減

退職者とのやり取りや通常の退職にかかる労力を再就職支援会社が負担してくれるので、人事部の負担がかなり減ります。そして、希望退職を募集している会社は社会的な責任を果たすことでリスクも軽減できます。

前職では再就職支援会社から「求人を出しませんか?」と依頼を受けたことがありました。

「求人がある企業」だったので紹介料は発生しないですね。条件に合えば大手企業の経験を発揮してもらえる、と思いました。

再就職支援サービスを利用する企業にとって大きな負担となるポイントは費用面ですが

退職者への負担、企業側への負担を減らすことが出来るというメリットがかなり大きいのではないかと思います。