人材不足は中途採用にも大きな影響がでています。求人広告やSNS発信、エージェント対応を行い、書類選考をして何回かの面接を行い晴れて内定!となっても辞退があり入社までたどり着けないとすべてが徒労に終わります。

新卒採用の場合に、内定フォローが大切だ、という話をよく聞きます。内定式をしたり、研修をしたり同期とも顔を合わせることによって仲良くなってきます。中途採用の場合、新卒と比べて内定から入社まで短いし、大人だしそんなにフォローが必要なのだろうか?と思いますが、大人だって迷いますからね。フォローは必要です。

多くの企業が退職願の提出期限を退職の1カ月前までというルールにしていることが多いです。例えば、中途採用の場合、採用内定から入社までの期間は、平均して約45日程度です。たとえば11月半ばに面接をして内定を出したら、1月に入社、というイメージですね。

この「約45日間」がとても迷う時期なのです。
入社にあたって必要な書類や資料を送って、「後は読んで下さいね」とそのまま放置せずに人事としてしっかりフォローをすることは必要です。

① 理由と採用通知書をセットで連絡!

「内定です」となった場合は必ず理由があります。面接官にヒアリングを行い、それを候補者に伝えましょう。
またそのメッセージだけではなく同時に条件面なども含めて採用通知書を送ることで安心感につながります。

② 入社承諾書の提出をしてもらう

例えば「入社します」という返事をメッセージなどでもらったとしても、あえて正式な書類の「入社承諾書」として提出してもらう方が効果的です。内定の意欲が高まります。

③ 入社日まで定期的なやり取りを行う

入社承諾書を提出しても不安はつきものです。
「ここの会社で長く働けるかな」
「ここの会社で本当によかったかな」
「スキルは発揮できるかな」
「人間関係はどうかな」
「入社までの間に何かしなくちゃいけないことはあるかな」
「入社の書類はいつ出すのかな」

定期的なコミュニケーションをとることで不安を払しょくしましょう。
そのために相談しやすい関係を作っておくことが大切です。

④ 入社日にはみんなで歓迎

所属部署で出迎えたり、歓迎ランチやオンラインミーティングをしたり一緒に働くメンバーに出迎えられると早く組織にもなじんでいきます。

転職理由は人によってさまざまですが、「この会社なら自分を大切に思ってくれる」と感じた会社を選ぶことが多いのも事実です。コスト面やネームバリューで劣ることがあっても、「会社がどれだけ社員を大切にしているか」ということをうまくアピールすることができれば、中途採用の成果は大きく変わってきます。